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筆跡鑑定は誰が何のためにするの?目的から費用までまとめました

筆跡鑑定の費用や精度、裁判での有効性について徹底解説しました。裁判官など第三者が客観的に見て本人が書いたものか?それとも第三者が不正に書いたものなのか?を判断できる根拠を示すことが重要です。

筆跡鑑定

ノートに書く

 

手書きで書く文字には人それぞれの癖があり、第三者が他人の筆跡に似せて文章を書くのは困難です。
筆跡鑑定は署名やサイン、自筆文章誰が書いたのか比較するもので、複数の筆跡を元にした比較筆跡鑑定が主流です。
たとえばAさんが書いた自筆の文章と、第三者がAさんになりすまして書いたかもしれない文章を比較して、同一人物が書いたものなのか鑑定します。

 

このほか、営業マンが勝手に顧客の名前でサインする不正を暴く目的などで、手書きの署名・サインが行われた契約書の筆跡が全て別々なのか確認する目的で筆跡鑑定が行われるケースもあります。

 

 

筆跡鑑定業者

 

筆跡鑑定は専門スキルが求められますが、鑑定するための資格は不要で比較執筆鑑定が主流ではありますが、やり方に明確なルールはありません。
筆跡鑑定は裁判官など第三者が客観的に見て本人が書いたものなのか?それとも第三者がなりすましで書いたものなのか判断させる必要があります。

 

インターネットなどで勉強して自分で精度の高い筆跡鑑定をしたとしても、筆跡鑑定の専門性やスキル、実績を持っていない素人が作った証拠では信用を得られません。
一方で専門の筆跡鑑定業者による鑑定は信憑性が高い証拠として採用されるため、裁判などの係争で誰が書いた文字なのかが争点の場合は業者による筆跡鑑定が行われることが多いです。

 

 

筆跡鑑定の精度

虫眼鏡と文房具

 

筆跡鑑定の精度は100%ではなく、比較する文章の内容によって精度が大きく変わります。
たとえば署名など漢字3~5文字程度しか判断する材料がない場合、筆跡鑑定を受けても本人が書いたものだと証明するのが難しいです。

 

比較する本人の自筆文章と相違点が多かったとしても、少ない文字だけだと緊張して普段より力を入れて書いたかもしれないと判断されることがあります。
また、文章が少ないほど第三者がなりすましで書いた文字との違いを見つけるのが難しくなります。
契約書のサインや公証遺言書で書かれた署名など、名前だけの筆跡鑑定は断られるケースがあるので注意してください。

 

筆跡鑑定は比較する文章それぞれの文字数が多いほど高い精度の鑑定が可能になります。
一方で明らかに本人とはかけ離れた筆跡で、本人が書くとは考えにくい根拠を他の証拠で証明すれば、筆跡鑑定の証拠を提出しなくても裁判で第三者がなりすましで書いた文章だと認めるケースもあります。
筆跡鑑定を受けるべきか迷っている場合は、独断で決めるのではなく弁護士から筆跡鑑定の必要性があるのか相談して判断するとよいでしょう。
まずは筆跡鑑定なしのまま裁判で主張をしてみて、裁判の進行状況に応じて鑑定に出すか判断する方法もあります。

 

 

双方が筆跡鑑定書を出すことも

 

裁判で原告が筆跡鑑定を証拠として提出すると、被告が鑑定結果が間違っていると主張して被告側も他の業者から筆跡鑑定を受けて証拠提出することがあります。
この場合はそれぞれの鑑定書の精度や根拠、説得力が重要ですが、鑑定した業者の実績や信頼性も重要な判断材料です。

 

 

筆跡鑑定の費用

 

筆跡鑑定の費用相場は、本人が書いたものなのか判断する鑑定で1~20万円が相場です。
簡易鑑定や裁判所提出用など複数のランクがあり、業者の信頼性や実績によっても費用が変わります。

 

精度によって証拠として認められるかが変わってくるので、弁護士と相談しながら鑑定を受ける業者とプランを選定しましょう。